震災編

第2章 日常の終わり

このコンテンツは架空の人物・場所を想定し、LAST GEAR監修のもと、震災・災害・事故等の非常時における「日常からの対策」を提案する物語です。

何かの不安感と違和感に包まれ、スマートフォンで見たメモの内容も、先ほど感じた、いや聞こえた?音にとらわれ、周りの風景も歪んで見えた。

 

その夢想から引き戻すかのように 警告音が自分のスマートフォンから 周りの人たちからも鳴り始めた。
M8以上の地震のアラートだ。

 

 

いつものように誤報かな?とも思ったり、ただしもしもに備え家族の所在を確認しようと周りの喧騒の中に視線を流し込み妻と子供を探していたその時、
グオッーーーーーーーという低い音とともに周りの視界が揺れ始めた。

 

 

きた!

 

 

その細かな揺れのリズムが少しずつスローダウンすると同時に、その揺れの大きさは一気に増してきた。

 

大きな声で叫んでいた。

 

『かなえ!! たこう!!! 』

 

10m ほど先の壁際に手を振る2人を確認した。
家族が確認できた事と、先ほどの揺れが一旦止まった事で、ホッと一息ついて家族の場所に徒歩を進めた。

 

ドーーーーーーーーーンッ!と今度は大きく縦に一度揺れ、一瞬にして周りが闇につつまれた。

 

自分も揺れに飛ばされ、さらに闇の中で大きく続く揺れに方向も上下感覚でさえも失い、自分が一体どこにいるのかも一瞬にしてわからなくなった。

 

闇の中で人々の叫び声や怒号、子供の泣く声も聞こえる。

 

皆、スマートフォンのライトを使い、周りの状況を確認しようとしている。
早く自分も家族の元に向かわなくてはと、自分もスマートフォンを探すが先ほど持っていた手の中から消えていた。
先ほどの衝撃で気づかぬうちに手から離してしまっていたらしい。

 

自分の普段使っているトートバッグの中を手探りで、何か使えそうなものがないか確認してみる。

 

財布、家の鍵類、最近読んでいる単行本が一冊、飴玉らしきもの数個、それと小さな筒状のものが手の中に見つかった。
出して両手で確認してみるとそれは妻のリップクリームだった。

 

 

ラストギアポイント

 

ラストギアポイント

LASTGEAR は、たかおさんに小型のライトを常備することをお勧めします。
さらには普段のバッグも収納性と機能性と強靭性の高いこのようなバッグを推薦します。

ラストギアポイント

TPT® EDC FLASHLIGHT
5.11tactical

商品名「TPT EDC light」

小型ペンライト TPT EDC light
価格 ¥3,780(税込)

一瞬にして五感の一つ「視覚」を奪われてしまったたかおさん。
人間が得る外部情報の 80%が視覚であるとも言われるほど、大きな情報源です。

こんな時に 5.11tactical の TPT EDC FLASHLIGHT があれば、すぐに自身の外部情報を収集する事ができたはず。

耐衝撃・防水設計のこちらのライトは、手の平より小さいサイズでありながら暗闇においては 41m先の対象物に光が届くので、10mほど先にいたはずの大切な家族を探索するには十分な機能を備えております。

4.75 時間の連続点灯時間ですが、もし電池が切れてしまっても単4電池2本使用の為、たかおさん家族が震災に遭遇した地下商業施設であれば手に入れる事ができるでしょう。

たった一つの小さなライトを持つだけで、たかおさんの今後が大きく左右される事になります。

※大変申し訳ございません。
ショッピングカートは現在準備中です。
Back

ラストギアポイント

HAVOC 30 BACKPACK
5.11tactical

商品名「「Havoc 30 Back Pack」

普段使いバッグ(収納性・機能性・強靭性) Havoc 30 Back Pack
価格 ¥23,004(税込)

強靭な 1050 デニールナイロンで作られたバックパック。
小物類も細かく整理できる上、容量も 27.5 リットルと普段使いに最適です。

たかおさんがトートバッグでなく Havoc 30 Back Pack を持っていたら、その中に小型のライトが入っていたら、その場で使えそうな物を見つけてもトートバッグでは重いものは持ち運べません。
背負えるバックパックと肩にかけるトートバッグ、どちらが動きやすくどちらが収納力があるかは一目瞭然です。

※大変申し訳ございません。
ショッピングカートは現在準備中です。
Back

 

闇の中で子供の手をしっかり握った。

 

先ほど手を振った主人の方向に向かって大きな声で叫んだ。
「たかおさん!!」

 

何度も叫ぶが急に周りの喧騒の音にかき消され、意味のない徒労なんだと気づくまでしばらく時間がかかった。

 

自分に落ち着こうと言い聞かせる。

 

「しっかりしないと」

 

暗闇の中だが、周りの人々の使うスマートフォンのライトとか画面の明かりが照らす断片的な景色から、そこら辺りには崩れているところ、それらに下敷きになっている人もいるようだった。

 

自分も主人と連絡を取ろうとスマートフォンを取り出し、電話してみる。

 

何度もかけるが話し中になっている、主人もこちらにかけているのだろうか?

 

隣の人が話しかけてきた、自分のスマートフォンで顔を照らして話し始めた、怪我でもしたのか、その顔には血が滲んでいた。

 

 

『電話、通じます?誰にかけてもすぐに話し中になってしまう。これは電話会社の回線がパンクしているのか、壊れたのか。。いずれも電話は役に立ちません。』

 

 

(そうか。。だから私のも通じなかったんだ。)
「そうなんです、先ほどから主人にかけているんですが通じなくて。。」

 

『やはり そうですか、、』と落胆してまたスマートフォンをいじりはじめた。

 

自分のスマートフォンもライトで周りを照らす、煙なのか埃なのか蒸気なのかわからないが視界が曇って、遠くまでは見えなくなっている。

 

 

どこかでものが焼けるような匂いもする。

 

子供に話しかける
「大丈夫?痛いとこはない?」

 

子供は 半分緊張しながらも元気に
「ドコモ いたくないっ!」と元気に答えた。安心した。

 

「パパを探そう」と話しかけ、たこうの手を取りスマートフォンの明かりを頼りに足元に気をつけながら歩を進めた。

 

細かな瓦礫とか割れたガラスらしきものの破片を避けるように、少しずつ歩くのは時間もかかる上にスマートフォンの心もとない光源では、足元を照らして前方を照らしての細かな繰り返しに手間と時間ばかり取られ、照らしても光源の弱さと舞う埃のようなもので視界が遮られ遠くを見果てることができず、まるでくるくると同じところを回っている感覚になっていた。

 

 

ラストギアポイント

 

ラストギアポイント

LASTGEAR は かなえさんに小型のライトを常備することをお勧めします。女性でも携行しやすいペン型のライトをお勧めします。

ラストギアポイント

TMT® PLX PENLIGHT
5.11tactical

商品名「TMT PLX PENLIGHT」

ペン型のライト TMT PLX PENLIGHT
価格 ¥5,400(税込)

暗闇の中、スマートフォンの明かりを頼りに進む かなえさん。
電池の消耗も激しい上、外部との唯一の通信手段なので、なるべく使用は避けなければなりません。

ペン型のフラッシュライト TMT PLX PENLIGHT は、堅牢な金属のボディに 90 ルーメンの力強い光を放ちます。
点灯時間は4時間で、暗闇においては 40m先に光が届きます。

たかおさんを探索しながら歩を進めるには十分な明るさであり、電池が切れてしまったとしても、単4電池2本使用なので かなえさん達のいる地下商業施設であれば、手に入れる事ができるでしょう。
スマートフォンを温存しつつ周囲の状況を的確に把握し、たかおさんを探索するには TMTPLX PENLIGHT が最適だったのです。

※大変申し訳ございません。
ショッピングカートは現在準備中です。
Back

 

チェッ 特に自分のカバンの中から何も使えそうなものを発見できずに、思わず舌打ちが出た。

 

しかしなぜに非常用電源のようなものが起動していないのだろうか?
最低限、非常口の灯りは消えないはずだ。周りを見渡すがやはりそのような灯りは視認できない。

 

先ほどまでの情景を思い出し、自分の位置と家族の位置を頭の中で整理して、まずは家族がいた逆側の壁の方面に行ってみようと思い、後ろの壁を手で確認してその方向を感覚的に確認した。

 

壁も崩れているのか、それとも広告板のようなものが滑落してしまっているのか。

 

壁にも所々穴が空いていることが確認できた。 まるで自分が無力になったように感じながら、暗い中をこちらの壁から反対の壁の方向であろうと思われる方へ、足元を足先で確認しながらゆっくりと歩を進めた。

 

スニーカーの薄い生地ゆえに、足にゴロゴロ落ちている瓦礫とわれる鋭い角度をした何かが足先にぶつかるたびに歩くスピードは落ちていった。

 

何かを踏んだ、痛い。
手で確認してみると、何かしらの金属片が薄い靴底を突き刺して右足の土踏まず辺りに刺さったようだ。

 

チェッ お気に入りの靴 買ったばかりでもう潰れちまった。

 

なぜかこんな窮地なのに 靴に恨み節を言う自分に驚いた。

 

ラストギアポイント

ラストギアポイント

LASTGEAR は たかおさんに普段使いもできながら強靭なつくりの靴をオススメします。
また、 5.11tactical のメディカルポーチに最低限の救急医療備品があれば、たかおさんの怪我もすぐに処置できたことでしょう。

ラストギアポイント

XPRT® 2.0 TACTICAL BOOT
5.11tactical

商品名「XPRT® 2.0 TACTICAL BOOT」

靴(強靭・普段使い) XPRT® 2.0 TACTICAL BOOT
価格 ¥32,184(税込)

足元も視認できない暗闇の中、ゆっくりと歩を進めるたかおさん。
たかおさんが履いているスニーカーは、足元にある金属片が簡単に貫通してしまうほどソールの薄いタイプのようです。

XPRT 2.0 TACTICAL BOOT は、つま先からかかとまでを切削や摩擦に強いケブラー素材で覆われた、ハイカットのブーツです。
ソールは厚く、簡単に金属片を貫通させることはありません。
足首でピッタリとフィットする構造を採用しているので、がれきなどの足場の悪い所でも捻挫や靭帯損傷のリスクを低下させます。

これからすぐに足場の良いところに行けるのか、それとも何日間もがれきの上を歩き続けるのか、誰にもわかりません。

※大変申し訳ございません。
ショッピングカートは現在準備中です。
Back

ラストギアポイント

IGNITOR MED POUCH
5.11tactical

商品名「IGNITOR MED POUCH」

メディカルポーチ(最低限の救急医療備品) IGNITOR MED POUCH
価格 ¥6,804(税込)

最低限の救急医療品を持ち歩いていれば、すぐに自分で処置を施す事ができます。
IGNITOR MED POUCH は、そんなファストエイドキットを携行するために作られた専用ポーチです。
片手で素早く展開する事が可能で、小物収納に長けています。

先程たかおさんにオススメしたバックパックにも取り付ける事ができるようになっています。
また、ファストエイドキットは自身だけでなく、同行している家族や周囲の人を助ける事ができる事も大きな特徴です。

怪我の処置をしないまま歩くたかおさんは、行動能力が低下する事は明らかであり、家族と合流するという目的は確実に遅延します。

※大変申し訳ございません。
ショッピングカートは現在準備中です。
Back

 

妻と子供の所在と安否を気遣う気持ちが一杯で、気づけばただ痛い足を引きずりながら闇雲に近く。

 

歩き回り、妻と子供の名前を叫び続けた。

 

ただし、その声は未だに続く余震の度に人々の声のトーンが高まり、その喧騒の中でかき消されていった。

 

ふっ と自分の名前を呼ぶ妻の声を元来た方向に聞いたような気がした。

 

もしかしたら妻と子供は自分のいた場所に自分を探しに来ているのかもしれないと思い元の場所へ引き返した、とその時は思っていた。

 

実際は闇の中で、どちらが自分が来た場所かはすでにわからなくなっていたのかもしれない。

 

「ママ、ねー どこに行くの?」
と、たこうが聞いて来た声でどこか冷静さがなくなり、ただ必死に動き回っている自分に気づいた。

 

主人のいた場所の方と思われる方へひたすら進むのだが、一向に反対側の壁につかない。気づけば壁と並行して移動していた。

 

暗く、煙やら埃のようなもので遠くに見渡すことができず、壁も崩壊していたり広告板が崩落していたり、店舗らしきショーウインドウーもただのガラスの破片が散らばっている場所になっていた。

 

このような状況では、あまりに普段知って見慣れているあの光景とまるで違う場所のようになっており、さらに闇というものが、恐怖心を煽り、捉えても捉えても冷静な自分を見失っていることに気づくばかりであった。

 

「パパを探すのよ、でも暗くてママも正直にわからない。手を握ってちゃんとついてきてね」と精一杯の笑顔を自分のスマートフォンの灯りで照らした。